2009年3月 東京大学工学部システム創成学科卒業
2011年3月 東京大学大学院新領域創成学研究科海洋技術環境学専攻修士課程修了
2014年3月 東京大学大学院新領域創成科学研究科海洋技術環境学専攻博士課程修了
2014年4月 東京大学大学院新領域創成科学研究科 特任研究員
2014年5月 Dalhousie University, Postdoctoral Fellow
2016年11月 東京大学大学院新領域創成科学研究科海洋技術環境学専攻 助教
2021年9月 東京大学大学院新領域創成科学研究科海洋技術環境学専攻 講師
1) 北極海の変動
北極域は地球上で最も急激に温暖化が進行する地域であるが、その詳細なメカニズムは依然未解明のままである。北極域で温暖化が増幅される主な原因として雪氷アルベドフィードバックが挙げられるが、低緯度からの大気・海洋を通じた熱流入の重要性も指摘されている。海洋を通じた熱輸送については、太平洋からと大西洋からの2つの経路が存在し、太平洋水は総流量、総熱量ともに大西洋水に比べて小さいが、北極海のより表層付近に流入するため、付随する熱による海氷の融解が懸念されている。これまで、2018年11月の高温な太平洋側北極海と海氷の結氷遅延に着目し結氷遅延メカニズムの一端の解明などの成果を挙げている(プレスリリース)。
2) 海洋IoTセンサの開発
2020年度より海洋IoTセンサの開発に注力しています。具体的に言えば、安価で小型で高機能な海洋観測ブイの開発です。この研究の最終目的は各種センサ、そしてマイコンの小型化・低コスト化・参入障壁の低下といった社会的な潮流を活用して、海洋のビッグデータを作り出すことです。将来的には、それぞれが自律し、分散し、協調して価値ある海洋情報を作り出せるようなシステムを構築できればと考えています。この研究活動では北極海におけるセンサの試験も実施していますが、主に相模湾における試験をこれまで繰り返し、生産技術研究所OMNIプロジェクトと協働して活動しています。
3) 地球流体力学
これまでカルマン渦、内部波ソリトンといった地球流体力学的に興味深い現象に対して、室内実験や数値実験を行いました(査読付き代表論文 4)。
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